男女問わず、髪は顔の印象に大きな影響を与えます。
へアスタイルが重要なのはもちろんですが、それ以前に、パサつきフケのない清潔な髪を保つことが大切です。
ベタついていたり、乾燥や枝毛でまとまりがない髪では、どれだけスキンケアやファッションに力を入れても、説得力はゼロです。
また、短髪の場合には、マメにへアサロンで調髪することも必要です。
理想を言えば、「いつ髪を切つたかわからない」と思われるように、3週間に1回の頻度でカットしたいところ。
さらに、髪が短いと頭皮のニオイが目立ちやすいので、そちらのケアにも気を配りましょう。
「髪は女の命」といいますが、実は女性よりも男性の方が、ヘッドケアが必要なのかもしれません。
男性のシャンプー方法
ヘッドケアの基本はシャンプーです。
正しいシャンプー方法で洗髪していれば、とくに他の手入れをしなくても、ニオイやベタつきを防ぐことができるはずです。
洗髪する際のポイントとして、絶対に頭に直接シャンプーをつけない、ということがあります。
シャンプーボトルから頭に直接シャンプーを振りかけるなんてもってのほか!
シャンプーは必ず手のひらに取り、手で泡立ててから髪につけてください。
そして、決して爪を立てずに、指の腹で丁寧に頭皮をマッサージするように洗います。
よく薄毛を気にしている人が、抜け毛を怖がるあまり、そっとなでるように洗っていますが、それでは逆効果です。
頭皮には適度な刺激を与えるつもりでマッサージする方が髪と地肌にとってよい、ということを意識しましょう。
もうひとつのポイントは、短髪の男性はコンディショナーを使う必要がないということ。
コンディショナーの役割は、その名のとおり髪の状態を整えることですが、そもそも短髪の人は髪を切る頻度が高く、すぐに新しい髪に生え変わるためコンディショニング効果はあまりありませんし、頭皮にコンディショナーが付着することで悪い刺激を与えかねないからです。
たとえ長髪の人でも、コンディショナーを髪全体に塗る必要はなく、毛先につけるくらいで十分です。
※きついスタイリング剤などを落とすために脱脂性の強いシャンプーを使用する場合には、保湿目的でコンディショナーが必要なこともあります。
参考までに、正しいシャンプー手順を以下にまとめておきます。
- お湯ですすぐ : シャワーで髪と頭皮をしっかりとすすいで、ゴミやほこりなどの汚れや油分を落とす。お湯だけでも、汚れの半分くらい落とせるので、入念に湯洗いすること。毛穴が開き頭皮がほぐれて洗う準備はこれで完了。
- シャンプーを泡立てる : シャンプーを適量手にとって泡立ててから髪につける。
- 頭全体を洗う : 洗う順番にルールはないので、洗い残しがないように、好きな部分から順番に、指の腹でマッサージするように丁寧に全体を洗う。
- しっかりとすすぐ : シャンプーが残らないようにシャワーで丁寧にすすぐ。洗いの倍の時間をかけて入念に行うのが理想。
頭皮のかゆみ
ヘッドケアというと「髪」を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、頭皮の悩みも少なくありません。
頭皮の悩みでもっとも目立つのが「かゆみ」です。
主な頭皮のかゆみの原因は、
- シャンプーやコンディショナーの洗い残し
- 過剰な皮脂の分泌による毛穴のつまり
- 雑菌による炎症
- カラーリングやパーマの刺激による肌荒れ
- 過乾燥によるバリア機能の低下
- 頭皮ニキビや湿疹
などが考えられます。
もちろん、頭皮自体が荒れてしまったり異常が生じたときには、クリニックを受診したり薬を塗布する必要があることは言うまでもありませんが、日頃から正しいシャンプーを心がけ、脂質が高い食生活を避けたりストレスを貯めない生活を送ることで、上記原因の一部は除去することが可能です。
たとえば頭皮環境を整える効果がある薬用シャンプーを使用することも有効でしょう。
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頭皮と髪の保湿
シャンプーや紫外線の刺激で奪われた潤いを補うことは、髪の健康のために欠かせません。
髪や頭皮を保護するためにも、また、かゆみを防ぐためにも、しっかりと保湿する習慣が大切です。
とは言っても、スカルプケアシャンプーを使用しているなら、通常はコンディショナーは必要ありません。
それよりも、洗髪後のドライヤーに気を配りましょう。
まず、髪を洗つた後、濡れたままで放置するのはダメ。
ドライヤーで乾かすことが必要ですが、その前にまずはタオルドライから。
注意点としては、髪の毛は摩擦にとても弱く、タオルでこすると傷ついてしまうので、ゴシゴシ拭くのはNGです。
タオルを押し当てて水分を吸収させるように行いましょう。
次にドライヤーの当て方ですが、一般的には男性の場合、ブローよりも乾かすことが主たる目的なので、髪の根元まできちんと風が当たるようにするのがコツです。
そして、完全乾燥する手前、だいたい8割程度湿気が飛んだらフィニッシュしてください。
ドライヤーの当て方3つのポイント
- 髪から15~20cm離す : 最初は強めの風量で全体をざっと乾かし、あらかた乾いたら、弱めの風量に切り替えて、しっかりと乾かす。
- 温風を髪の根元まで当てて乾かす : 弱めの温風が根元まで届くように、手ぐしで髪を持ち上げながら丁寧に行い、8割程度乾いたらストップ。
- 仕上げは冷風でクールタウン : スタイリングしやすいように温風で髪の流れを整えたら、冷風に切り替えてクールダウン。ただしカラカラに乾ききらないように注意する。
薄毛対策
欧米では問題視されることが少ない薄毛。
でも、日本人男性には、「薄毛家系だから将来髪がなくなったらどうしよう・・・」、「最近とくに抜け毛が気になる・・・」、「鏡の中の自分の生え際が後退してきた・・・」などと悩んでいる人は少なくありません。
しかし、以前ならば「隠す」か「受け入れる」しか方法がなかった薄毛問題も、研究が進んだ現在では治療法や治療薬が生まれ、治療できる可能性が高まりつつあります。
実際に行われている薄毛治療は、かなり効果が期待できるものなので、将来は薄毛の悩みはどんどん縮小していくかもしれません。
ただし、いくら治療法が確立しつつあるといっても、完全に毛がなくなってから生やすことは現状困難だとされているので、薄毛症状に気がついたなら、なるべく早めに対処すべきです。
最近よく耳にするAGA、これは男性型脱毛症のこと。
一説によれば、国内で1200万人の男性が悩んでいるAGAですが、実は病気というより加齢によって引き起こされる現象のひとつです。 ※なので治療は保険適用外
もともと薄毛は体質によるところが大きく、AGAになる人は年を重ねればどうしても避けられない現象です。
ただし、体質によるといっても、打つ手はあります。
何もしなければ悪化の一途をたどるAGAですが、個人差はあるものの、治療を受ければ大なり小なり効果が得られます。
具体的には、人によって生えるスピードや量は異なることや個人個人の期待値どおりの結果が得られるかどうかは別にして、3ヶ月の投薬治療によって9割程度の人に効果が出るといわれています。
薄毛の対処法としてカツラという選択肢もありますが、もしカツラを使うのなら、周囲の人にバレる前提で、なんなら最初からカミングアウトした上で、オシャレの一環として使うのがよいでしょう。
いくら上質で精巧なモノでも、将来にわたってずっと隠し通すことは物理的にも難しいですし精神的なストレスも相当あることが想像できます。
そういった苦労を考えると、自分の毛を生やす方に注力すべきでしょう。
クリニックでの治療には抵抗があるというなら、育毛剤を使用する手もあります。
ただし、どの育毛剤が自分にあっているのかを知るまでにトライ&エラーが必要です。
そういったことを考えてもやはり、クリニックを受診する方が効率的なのは明白ですが・・・。
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白髪対策
白髪は、メラニン色素をつくる働きが衰えることで発生するものです。
通常、毛母細胞から作り出された髪の毛は、メラノサイト(色素細胞)の働きによってメラニン色素によって黒色になっています。
ところが、なんらかの影響によって、メラノサイトの働きが弱くなると髪に色をつけることができなくなるのです。
メラノサイトを弱める原因には、加齢やストレス、生活習慣などが考えられますが、いまのところ決定的な改善方法はありません。
もっとも、年齢相応の白髪であれば、そんなに気にすることはないでしょう。
しかし、一般的には、白髪があると老けて見られがちです。
とくに、生え際やもみあげ周りなどは目立ちやすい部分なので、そういった箇所をこまめに染めるようにすれば、見た目の若々しさをキープできます。
髪全体を染めるのは月に1度でも、生え際、もみあげ、サイド、分け目などを、5日~1週間に1度のペースでこまめに染めるだけで、白髪の存在感はおさえられるでしょう。
白髪染めのやり方は簡単です。
染めたい部分周辺に、肌を保護するプロテクトクリーム(またはジェル)を塗ってから、白髪染めを塗るだけ。
注意点として、白髪染めは刺激が強いので、初めて使用する場合には必ず、説明書記載のパッチテストを忘れずに行ってください。