肌荒れの悩みは女性だけのものではありません。
男性だって、肌の悩みを抱えている人はたくさんいます。
実際は、「肌の悩み」といっても症状はさまざまで、代表的なのがニキビ(吹き出物)、シミ、シワ、クマあたりでしょうか。
その他にも、寒い季節には乾燥や赤み、暑い季節にはテカリ、とか、毛穴が目立つ、たるみが気になる等々、悩みは尽きないものです。
肌の異常は、いずれの症状の場合も、放っておくと状態は悪くなっていく一方なので、日々の適切なスキンケアが必須です。
肌荒れ、肌トラブルに対処する
実は、自分の肌にトラブルが生じていること気づいてすらいない男性はたくさんいます。
問題に気づかなければ対処も何もありませんから、まずは洗顔の際などに意識を持って鏡を見て、自分の肌をチェックすることが第一歩です。
そして、ニキビや黒ずみあるいはシミやシワを見つけたら、すぐに対処と予防を行ってください。
男のニキビ対策
ニキビの原因はさまざまで、シェービング時のカミソリの刺激や肌の乾燥、ストレス、脂肪分の摂り過ぎ、ホルモンバランスの乱れなど、コレだと特定することは困難です。
ただひとつ言えることは、もしもニキビができたら清潔を心がけて、決して触ってはいけないということ。
肌に凹凸ができたり色素沈着が起こる可能性があるので、間違っても「つぶす」なんてことがないように!
具体的な対処法としては、ニキビケア専用のコスメを使用したり、ビタミンB群・Cを積極的に摂取してください。
食事だけでビタミン類を十分に摂取するのはけっこう難しいので、サプリメントなどで補給するのもオススメです。
そして、症状が酷いときには素人判断は控えて、皮膚科を受診して治療を受けたり、薬剤を処方してもらいましょう。
ニキビ防止5つのポイント
- 肌は常に清潔に保つ
- 乾燥が原因になることもあるので、洗い過ぎにも注意する
- シェービング時に肌を傷つけないよう注意する
- ストレス発散を心がけて、リラックスした生活を送る
- 高脂質な食事を控える
ニキビがある部分は、その周辺の髭剃りは控えましょう。
無理やり剃ると肌を傷付ける可能性が高く、そうなると治りが悪くなります。
それから、ニキビを恐れるあまり洗顔の回数を増やすのもNGです。
洗いすぎて皮脂が流れ過ぎてしまうと、肌が乾燥して、かえってニキビができやすくなってしまいます。
洗顔は朝晩の2回、男性用の洗顔料を用いて、皮膚をこすらないようにやさしく洗い、化粧水でケアしてください。
男のシミ対策
昨今、女性の間では、シミは肌トラブルのワースト1とされています。
もちろん、いまや男性も美肌を求められる時代ですから、「男だからシミなんて気にしない」なんて通用しません。
シミがあると老けて見られたり、不潔に見えたりするので、しっかりした対策が必要です。
シミができる最大の原因は紫外線。
その他にも、過度な飲酒や喫煙、ストレスなどその原因は多種多様。
UVケアをきっちりやって、肌に良くない習慣を改めるのがシミ予防の鉄則です。
もしもシミができてしまったら、肌を明るくするブライト二ング系のコスメで対処するのがもっとも手っ取り早いシミ隠しですが、皮膚科で光治療やレーザー治療をするのもよいでしょう。
医師によっては、「シミができるたびにレーザーで除去すればOK」というくらいレザー治療は簡単です。
ただし、施術した箇所は紫外線に対する抵抗力が下がるので、治療は比較的紫外線の影響が低い秋・冬に行うことをオススメします。
男のシワ対策
ズバリ!シワのある顔は老けて見られます。
言い換えると、シワは肌の乾燥が引き起こす「老け顔サイン」です。
シワができる主な原因は肌の水分不足です。
老化や紫外線の影響によって肌の潤いが不足することで、まるで乾いた鏡餅のように、肌にピキピキと小ジワが刻まれます。
なのでシワ予防には、肌に水分を与え、それを保持するのが鉄則。
それから、紫外線は肌の潤い成分を奪いメラニンを生成するので、UVケアを欠かさないことも重要です。
もし既にシワが気になっているなら、自分でできる対処法としては、肌に刻まれた溝をふっくらとさせるシワ専用の美容液を使うことでしょう。
その際、肌への刺激は余計なトラブルの原因になりかねないので、鉱物油やアルコール分などの化学成分を含まないコスメを選びたいところです。
また、クリニックを受診して、ヒアルロン酸やボトックスを注射する方法もあります。
こういった治療には即効性があるので、効果がスグに見た目に現れます。
シワは見た目の印象を悪くするので早めにケアしたいところですが、男性の場合は女性と違って、シワひとつない肌を目指す必要はないでしょう。
たとえば、笑い顔の目尻や口元のシワなどの表情シワは、その人の人柄を表す個性でもあるので、年齢相応のシワに関しては寛容に受け入れましょう。
男の乾燥肌・赤み肌
日常の男性スキンケアに必要な基本プロセスは3つだけ。
- 洗顔料でしっかりと洗顔する
- 化粧水で潤おす
- 乳液で保湿する
という流れです。
洗顔料、化粧水、乳液については、人によって合う・合わないがあります。
こればかりは、いろいろなアイテムを実際に使ってみて、トライ&エラーを繰り返し試してみるしかありません。
自分にマッチするモノに出会えば、肌の調子ですぐ気づくはずです。
もしも適切な保湿ケアをしても極端に肌が乾燥したり赤みを帯びるようなら、接触性皮膚炎や乾燥性皮膚炎などの疾病の可能性があるので、早めに皮膚科に相談した方がよいでしょう。
市販の医薬品クリームやエッセンスなどで治癒する場合もありますが、逆にそれらが肌に悪い刺激を与えてしまうこともあるので、自己判断は禁物です。
「おかしいな?」と感じたら、医師に相談して適切な薬を処方してもらってください。
男の毛穴・テカリ対策
排出できなかった皮脂が固まって、毛穴に詰まってしまったものを角栓といいます。
そして、鼻の黒ずみの原因は、角栓が飛び出しているところが酸化して黒くなっているからです。
「それじゃ、角栓を除去すれば・・・」と市販の鼻パックを思い浮かべるかもしれませんが、あれはオススメできません。
無理やり角栓を取ろうとすると、毛穴が開きっばなしになり、さらに汚れが詰まってしまうのでNGです。
角栓を溜めない対策は洗顔を見直すこと。
これまであまりケアしてこなかった男性なら、早い人は1週間ほどで、見た目に違いがわかるくらいきれいになることもあります。
もちろん、洗顔後には潤い・保湿を、また外出時にはUVケアを忘れずに!
男のクマ対策
目や目元は、印象を左右する重要なパーツのひとつです。
そして、目の下の皮膚は非常に薄く、指で強くこするだけで内出血しクマになることも・・・。
実は、いわゆるクマには3種類あって、それぞれ対処法が異なります。
青みを帯びた「青クマ」は、血行不良が原因でできるクマ。
青クマには、蒸しタオルと冷水を絞ったタオルを交互に当てて血流をよくする対策が有効です。
茶色い「茶クマ」は、メラニン色素の沈着や物理的な刺激によるクマなので、コスッたりせずに美白系のアイテムで根気よくケアしましょう。
黒っぽい「黒クマ」は、皮膚のたるみによる「影」なので、たるみを解消すれば薄くなりますが、皮膚のたるみは加齢や骨格による症状なので、解消は難しいのが現実です。
たるみに関していえば、クマだけでなく、頬が下がったり二重あごになったりして顔がたるむと、老けて見られがちです。
たるみの主な原因は、顔の筋肉の衰え。
老化による衰えはある程度は仕方ありませんが、美容液やクリームでのケアはそれなりに有効です。
肌を持ち上げる効果があるリフトアップ用クリームや、ハリや弾力効果があるファーミングコスメを使うことでケアできます。
その他、美容皮膚科では、症状によって様々な機器による施術を受けることが可能なので、気になるようなら無料相談を利用してみとよいでしょう。